紫砂の基礎知識

宜興紫砂の茶壺とは?特別とされる理由
宜興紫砂の茶壺とは何か。中国を代表する紫砂の歴史、宜興でしか採れない理由、そして二重気孔構造が生む「呼吸する」器が、お茶の香りと味わいを最大限に引き出すしくみをご紹介します。 続きを読む...
宜興紫砂の茶壺の選び方
たくさんある宜興の茶壺、どれを選べばよいか迷っていませんか?予算、仕上がり、器形、容量の観点から、毎日のお茶にぴったりの紫砂壺を選ぶコツをわかりやすくご紹介します。 続きを読む...
茶壺を目覚めさせる:新しい紫砂壺の「開壺」のしかた
本物の宜興紫砂の茶壺を手にすることは、お茶好きにとって一生続く付き合いの始まりです。ただし、最初の工夫茶を淹れる前に、欠かせない大切な儀式があります。それが開壺(かいこ)、つまり茶壺の「使い始めの下準備」です。 紫砂泥は気孔が多く、使ううちにお茶の精髄を吸い込んでいきます。正しく開壺することで、窯で付いた粉塵を落とし、焼成時に残った「火気」を抜き、泥がお茶と最良の形で調和できるよう整えます。 開壺には三つの目的があります。 焼成の際に残った汚れを洗い落とす。 泥の気孔を開き、茶油を吸い込める状態にする。 泥本来の土の匂いを取り除き、お茶の風味を損なわないようにする。 安全で確実な開壺の手順を、順を追ってご紹介します。 用意するもの 清潔な鍋(茶壺がすっぽり沈む大きさのもの)。 必須:清潔な白い布巾またはタオル。 茶葉(この茶壺で今後淹れる予定の同じ種類のお茶を使います)。 水(浄水やミネラルウォーターが最適です)。 開壺の手順 ステップ1:洗う ぬるま湯で茶壺をすすぎ、表面のほこりを落とします。 注意:石けん、洗剤、たわしは絶対に使わないでください。紫砂泥は気孔が多く、洗剤の匂いをすぐに吸い込んでしまい、茶壺が二度と使えなくなります。 必要であれば、やわらかい歯ブラシで内側と外側をやさしくこすり、付着した砂粒を落とします。 ステップ2:布を敷く 清潔な布を鍋の底に敷きます。 なぜ?布が茶壺のクッションになります。お湯が沸騰すると泡で茶壺が揺れ、金属の鍋底にぶつかって欠けたり割れたりすることがあります。布を敷けばそれを防げます。 ステップ3:水から煮る 茶壺(蓋は外して別に)を鍋の布の上に置き、茶壺が完全に浸かるまで冷たい水を注ぎます。 安全のための決まり:必ず水から始めてください。冷えた紫砂壺をいきなり熱湯に入れると、急激な温度差で一瞬にして割れることがあります。 ステップ4:弱火で煮る 中火にかけ、軽く沸騰したら弱火に落とし、静かに煮立つ状態で30分煮ます。 泥の気孔から空気が抜け、茶壺の殺菌にもなります。 ステップ5:茶葉で煮る 煮立っているお湯に茶葉をたっぷりひとつかみ入れます。ポイント:この茶壺で淹れる予定のお茶を使いましょう(たとえばプーアル茶専用の紫泥の茶壺なら、プーアル茶の茶葉を入れます)。 開壺用のお茶をお探しですか? 宜興紅茶... 続きを読む...
紫砂壺の魂:紫砂泥料ガイド
紫砂の泥料について 紫砂(しさ)は、中国江蘇省の宜興(ぎこう)でしか採れない特別な鉱土で、茶壺づくりに最適な素材として世界的に知られています。紫砂には独特の「二重気孔構造」があり、茶壺が呼吸するように空気を通します。そのため熱をしっかり保ち、お茶の香りを引き立てながらも、味わいを損ないません。長く使ううちに泥が茶油を吸い込み、しっとりとした美しい艶、包漿(ほうしょう)が育っていきます。 主な泥料の特徴と相性のよいお茶は、下の早見表にまとめました。それぞれの泥料について詳しく知りたい方は、続く本文もぜひお読みください。 早見表:紫砂の泥料とお茶の相性 泥料 見た目の特徴 泥の性質 相性のよいお茶 紫泥(しでい) 紫がかった茶褐色。温かみがあり控えめ 通気性に優れ、密度は中程度 焙煎の強い烏龍茶、プーアル茶、紅茶 紅泥(こうでい)/朱泥(しゅでい) 明るい橙色から深い赤。繊細な風合い 密度が高く気孔が少ないため、香りを逃がしにくい 軽発酵の烏龍茶(鉄観音)、プーアル茶 緑泥(りょくでい) 淡い黄色から灰緑色。なめらかな肌 希少。保温性に優れ、きめ細かな質感 緑茶、生プーアル茶、軽発酵の烏龍茶 段泥(だんでい) 黄金色。素朴で砂粒感がある 気孔が多く、茶油をとても早く吸い込む 緑茶、生プーアル茶、軽発酵の烏龍茶 降坡泥(こうはでい) 橙赤色に黄や赤の粒が混じる 粒感がはっきりしており、通気性が高い 烏龍茶、プーアル茶 好みのお茶が決まっている方は、こちらから茶壺をどうぞ: 漢棠石瓢... 続きを読む...